2025年2月19日(水)に、専門能力開発支援部門公開講座「看護職員のキャリア形成を支える生涯学習支援に関する情報交換会」を開催しました。
下谷由紀子氏(長野市民病院 副院長兼看護部長)からは、これまでの人材育成は看護実践能力の向上に重点が置かれ、自己のキャリア形成や開発に取り組むことへの支援体制が弱いことを課題とし、ラダーレベルⅡとⅢ以上を対象とした「専門職として次のキャリアデザインを考える研修」の企画と2年間の実施結果および研修成果について詳細に解説いただきました。キャリア支援における看護管理者の役割として、スタッフ個々へのメンターとしての役割(肯定的な関心を持った関わり)とスタッフ個々の経験を活かした繋がりを創りキャリアを育てることの示唆をいただきました。
武井美佐緒氏(伊那中央病院看護部 教育担当専従)からは、地域医療支援病院として多忙な臨床で働く看護職の主体的なキャリア形成を支援するために、次世代看護管理者の育成が喫緊の課題としながら、院内におけるキャリアデザインに関する調査結果から、キャリアデザインを具体化するための機会や情報が不足しており、自身のキャリアデザインを考えたいのに考えられない現状から、キャリア応援ワーキングを設置し、すべての看護職員がキャリアを主体的に考える支援の実際について、解説いただきました。最後に、キャリア形成支援における管理者の役割として、キャリア形成支援の仕組みを理解し、スタッフの思いや目標を知り、個別性に合わせて組織の目標や期待を伝え、キャリアを主体的に考える機会がもてるように支援することの示唆をいただきました。
青柳陽子氏(信州大学医学部附属病院 教育担当副看護部長)からは、キャリアラダーとマネジメントラダーの見直しのプロセスと課題について発表いただきました。キャリアプラトーの存在やキャリアデザインの考え方の偏在などの課題から、キャリアラダーの見直しに着手され、4つの能力の見直しを看護管理室だけでなく、看護師長会や委員会と共同作業を行うなどの工夫や日本看護協会の看護実践能力習熟段階との突き合わせなど、具体的に紹介いただきました。2020年作成、2021年から運用されたマネジメントラダーについても、レポートの多さや評価方法、レポート作成が能力向上につながるのかなどの障壁を洗い出し、「自ら学び(インプット)、アウトプットすることで、看護管理者全体のマネジメント能力が向上する」を掲げ、マネジメントラダーの新運用に関する展望を述べられました。
参加者からは、現在悩んでいる内容の解決できるヒントになった、キャリア支援やキャリアラダーの必要性を感じ組織として支援できることを考えたいなど、意見や感想が聞かれました。
専門能力開発支援部門公開講座では、次年度も、看護に関する課題解決に向け、各施設における取り組みや課題の共有を目的に企画して参ります。みなさまのご参加を心よりお待ちしています。
188篮球比分,188bet亚洲体育 看護実践国際研究センター 専門能力開発支援部門
渋谷美香、井本英津子
武井美佐緒氏(伊那中央病院看護部 教育担当専従)からは、地域医療支援病院として多忙な臨床で働く看護職の主体的なキャリア形成を支援するために、次世代看護管理者の育成が喫緊の課題としながら、院内におけるキャリアデザインに関する調査結果から、キャリアデザインを具体化するための機会や情報が不足しており、自身のキャリアデザインを考えたいのに考えられない現状から、キャリア応援ワーキングを設置し、すべての看護職員がキャリアを主体的に考える支援の実際について、解説いただきました。最後に、キャリア形成支援における管理者の役割として、キャリア形成支援の仕組みを理解し、スタッフの思いや目標を知り、個別性に合わせて組織の目標や期待を伝え、キャリアを主体的に考える機会がもてるように支援することの示唆をいただきました。
青柳陽子氏(信州大学医学部附属病院 教育担当副看護部長)からは、キャリアラダーとマネジメントラダーの見直しのプロセスと課題について発表いただきました。キャリアプラトーの存在やキャリアデザインの考え方の偏在などの課題から、キャリアラダーの見直しに着手され、4つの能力の見直しを看護管理室だけでなく、看護師長会や委員会と共同作業を行うなどの工夫や日本看護協会の看護実践能力習熟段階との突き合わせなど、具体的に紹介いただきました。2020年作成、2021年から運用されたマネジメントラダーについても、レポートの多さや評価方法、レポート作成が能力向上につながるのかなどの障壁を洗い出し、「自ら学び(インプット)、アウトプットすることで、看護管理者全体のマネジメント能力が向上する」を掲げ、マネジメントラダーの新運用に関する展望を述べられました。
参加者からは、現在悩んでいる内容の解決できるヒントになった、キャリア支援やキャリアラダーの必要性を感じ組織として支援できることを考えたいなど、意見や感想が聞かれました。
専門能力開発支援部門公開講座では、次年度も、看護に関する課題解決に向け、各施設における取り組みや課題の共有を目的に企画して参ります。みなさまのご参加を心よりお待ちしています。
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渋谷美香、井本英津子